中間管理職が行うマネジメントの重要な役割

中間管理職の役割の大きな部分として部下に教えるということがあります。この教え方というのは時代とともに変遷してきており、その時代に合った教え方をするというのも、マネジメントの一つと言えます。

大昔はいずれにしても見て盗めという具合で、放任とまでは行かなくても、ほとんど教えるということはありませんでした。戦後アメリカを中心として科学的な根拠を持つ教え方が日本にも導入され、例えば基本から応用へとか、やって見せて・やらせるというようなことが行われてきました。

最近まで一から十まで説いて、理解させるという方式が多かったのですが、最近はコーチングという言い方をしますが、当人の自主性を重視して、手取り足取りではなく、また指示命令的でない教え方が良いとされ、時間をかけてでも、学ばせるというように変わってきています。
これはゆとり世代とか、学校教育での影響もあって、企業の教育の仕方が変化してきたことの一つですが、やや偏りすぎているきらいも出てきたので、若干の修正が必要となっています。

つまり、コーチングだけでなくティーチングも時と場合、内容によっては必要だということなのです。自主性は尊重するとしても、企業での経験が少ない部下に対する基本的な作業などは、教え込むということが必要なのです。
つまりこの二つの教え方は、バランスよく適用するのがベストということになります。