人間関係において、第一印象ほど重要なものはありません。アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンの研究によると、人の第一印象は視覚が55％、聴覚が38％、言語が7％関係するそうです。さらに、第一印象は出会って数秒で決まってしまううえ、それを払拭することは難しいと言われています。
ただの友人・知人関係であれば、多少関係が悪くなったら付き合わないという選択肢もありますが、ビジネスの場においてはそうも言っていられません。そもそも初対面で好印象を持ってもらうためには、具体的にどのようなことを意識すれば良いのでしょうか。
視覚：身だしなみを整える
第一印象に大きく関係しているからと言って、やみくもに見た目を改善するのはおすすめしません。この場合、身だしなみとは、いわゆる清潔感のことですから、高級なスーツや時計を身に着ければすなわちそれが好印象につながるかというと、もちろんそうではありません。それよりも年齢や実績に見合った衣服を着用し、爪やひげは適切な長さに切りそろえるなど、マナーを守り、身だしなみを整えることで好印象につながります。TPOに合った服装や振る舞いを心がけることも大切です。
聴覚：自分の「声」を意識する
第一印象を良くするには、声を変えることが効果的です。受ける印象の38％は聴覚情報です。ここでの聴覚情報とは、話している内容・話題ではなく、声のトーンや話すスピードのことです。
実は、欧米のビジネスパーソンの間では、ボイストレーニングの受講は一般的になっています。元々欧米は自己主張をはっきりとする文化が根付いているため、説得力を向上させるために、話す内容だけではなく話し方にまで気を使うことはなんら特別なことではありません。
最近では日本でもビジネスパーソン向けのボイストレーニング教本が販売されているため、ボイストレーニングも徐々に一般的になりつつあります。ボイストレーニングを行うことで以下のような効果が期待できます。
・喉に負担をかけない発声法により、長時間話しても疲れない
・正しい呼吸法により、聞き取りやすい声になる
・発音を矯正することにより、声が響くようになる
歌が好きな方はご存知かもしれませんが、遠くまで届く声を出すためには、体全体を使って声を響かせる必要があります。そのためには胸式呼吸ではなく、腹式呼吸をする必要があります。人は緊張すると呼吸が浅くなり、普段は腹式呼吸ができていても、胸式呼吸になってしまいます。また、腹式呼吸をすることで緊張感が薄れるため、ボイストレーニングで腹式呼吸を習慣づけることで、緊張を感じにくくすることもできます。
ビジネスパーソン向けのボイストレーニングは様々ありますが、おすすめは東京表参道などで教室を開いている、Bravo-paraです。こちらの教室は、ビジネスパーソンだけではなく、20代から70代まで、性別も職業も様々な方が受講しています。声の出し方だけではなく、ストレッチなどを取り入れた、体全体を使った自然な声の出し方を学ぶことができます。主宰の楠瀬誠志郎は、日本のボイストレーニングの草分け的存在である楠瀬一途の息子で、発声研究や指導のスペシャリストです。
体験レッスンも開催されているため、気になる方は一度参加してみると良いでしょう。2時間の体験レッスンでも声が変わったという声があることからも、抜群の指導力があることが窺えます。
ボイストレーニングのBravo-para（東京）